第133回流体懇話会のご案内
平成22年7月1日(木)
流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします。どうぞご参加下さい。
講演題目
完全オイラー表記による流体・構造体連成解析手法の開発
講師
伊井 仁志
東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻 流体工学(松本・高木)研究室 特任研究員(PD)
日時
平成22年8月6日(金) 16:30-18:00
場所
電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室
概要
流体・構造体の連成解析には,両者の性質(すなわち,応力の構成方程式)の違いにより, 流体にはオイラー表記またはラグランジュ・オイラー表記,構造体にはラグランジュ表記が通常用いられる[1]. しかし,生体を対象とした連成解析では,血管などの形状データは医療画像より得られるため, 物体境界に沿ったラグランジュ格子を構築するのに,多大な労力および専門的な知識を要する. そこで近年,医療画像が表現されている固定直交格子において,流体・構造体の体積率,また変形テンソルを導入し, 完全オイラー表記による流体・構造体連成解析手法が提案されている[2]. 本発表では,オイラー型連成解析手法の妥当性の検証,及び実問題に向けての解析を示していく.
参考文献
- [1]C.W. Hirt, A.A Amsden and J.L. Cook, "An arbitrary Lagrangian-Eulerian computing method for all flow speeds", J. Comput. Phys. 14 (1974) 227-253. (Link)
- [2] K. Sugiyama, S. Ii, S. Takeuchi, S. Takagi and Y. Matsumoto, "Full Eulerian simulations of biconcave neo-Hookean particles in a Poiseuille flow", Comput. Mech. 46 (2010) 147-157. (Link)
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